ナフィールド国際農業奨学金制度とは
Nuffield Farming Scholarshipプログラムは70年以上の
歴史がある国際農業奨学金制度で、
選ばれたスカラーはスポンサー企業等からの奨学金を得て、
2年間にわたり世界6大陸の農業生産現場などを
旅しながら、先進的な農業技術や文化を学びます。
近年は世界中から年間約80名程度のスカラーが
選出されており、
各スカラーはまず最初に自身の農業経営の
成長に資する研究テーマを設定し、
旅を通じて自身の
研究テーマについて深掘りをしながら
最終的にレポートを作成します。
本プログラムでは、スカラーが世界中を旅する中で
自身の農業者としての基軸を確立しながら成長し、
やがてその国の農業を支える中心的なリーダーとなる事を
期待されています。
また世界中の農業者や農業奨学生らとの出会いを通じて
国際的なネットワークを構築できる
世界でも他に例のない研修プログラムになっています。
1877年に農家に生まれたモリスは、知識の進歩のために旅をすることの価値を重要視していました。自動車業界で経済的に成功した後、自身の教育の欠如を意識し、優れた医師の研究を支援することを熱望しオックスフォード大学を経済支援しました。一流の事業家および慈善家として、彼はNuffield卿となり、一生の間に3千万£以上を寄付しました。
1943年、“the advancement of health and social well-being and the care and comfort of the aged poor (健康と社会的幸福の向上、そして高齢者のケアと快適さ)” という理念のもとにナフィールド財団は設立されました。1947年には、これらの目的の中に「農業の進歩」を含むように拡大されました。
評議員会は最初のNuffield農業学者 - Jane Kenyon、John Rowsell、Edward Stokesを最初のスカラーとして選出し、世界中のさまざまな場所から先進的農業を学び、イギリスの農家に紹介しました。1956年まで財団は年間8人の農業学者を支援しています。その目的は、実践的な農業知識と管理スキルとテクニック全般を高めることです。これらの奨学金により、各奨学生に最も適した国々で先進的な農業技術や文化等を学ぶ事ができます。スカラーたちは旅を通して得た知識や理解を仲間の農家たちや他の人々の間で積極的に広め産業界のリーダーに成長することを期待されています。
これまでに、英国から854人、世界中から約1,700人の農業奨学生がNuffieldとその財団から恩恵を受けており、それぞれの国の農業部門に大きなプラスの影響を与える世界最大の農業者ネットワークになっています。
スカラーシッププログラム
ナフィールド・ファーミングスカラーシッププログラムは、大きく4つのプログラムから構成されています。近年は年間約80名のスカラーが世界中で選出されており、その年の全スカラーはまず毎年3月に開催されるCSC(Contemporary Scholars Conference)というカンファレンスに1-2週間程度参加します。その後スカラー達は数名のグループに分かれ、自身の関心の高い地域を巡るGFP(Global Focus Program)というツアーに数週間かけて旅をします。2年目になると、Individual Travelという形で自身の研究テーマを更に深掘りをしていく為の旅に出かけながら、得られた成果について研究レポートを取りまとめていきます。
CSCは世界中でその年に選出された約80名のスカラー達が
一堂に会するカンファレンスで毎年3月に1-2週間かけて開催されます。
開催国はナフィールド主要国の持ち回りとなっており将来的に
日本での開催招致に向けて日本事務局も活動しています。
カンファレンスでは、国際的な農業課題に関するスカラー同士の議論を
中心に研修が進められ、また開催国の農業の歴史や先進技術を学んだり、
生産現場を巡るフィールドワークに参加することができます。
過去のCSCの様子
GFPは1年目の主なプログラムとしてCSCの後に数週間かけて
実施されます。自身の研究テーマおよび関心のある国、
地域が含まれるツアー選定し、全スカラーの中から数名程度の
グループを形成しながら旅に出ます。GFPツアーでは、その国の
農業者や政府、食品関連企業、関連団体等を訪問し、
視察やディスカッションを通じて先進技術や
研究テーマについて学びます。
GFPツアーの中には、日本の産地を巡るツアーも含まれており、
過去のGFPジャパンツアーでは北海道から九州まで
多くの国内農業者の方に協力を頂き、文化交流を実施しました。
過去のGFPの様子
Individual Travelは2年目の主なプログラムとして、
自身の研究テーマについて調査研究を進めるため、
自身で対象となる国や地域を選定し、必要な時期・タイミングに
数週間〜数ヶ月間かけて旅をします。
自身の旅の計画策定においては、過去のスカラーOBやアドバイザー等に
相談をしながら、自身の研究テーマに沿って自由に設計する事ができます。
また、Individual Travelについては途中一時帰国も可能であり、
自身のスケジュールと予算に合わせて調整する事が可能です。
スカラー紹介
未来の農業を切り開く日本代表スカラー(奨学生)を
ご紹介します。
森上翔太MORIGAMI
SHOTA
森上翔太
MORIGAMI SHOTA
京都府出身。大学中退後、様々な業種で働きながら、20歳のときに農業の可能性を見出し、新規就農を決意。奈良県農業大学校を卒業後、カリフォルニア州の牧草農場で約2年間の研修。帰国後、日本有数の農業生産法人で研修後、27歳で株式会社あぐり翔之屋を創業。九条ねぎの周年栽培を開始する。その後、京都府内の若手農家2名と連携し、販売会社である京葱SAMURAI株式会社を2019年に設立。取締役副社長を務める。
これからの日本を背負う若手農業者として、世界における日本農業の発展のヒントを得るために2020ナフィールドに応募。ナフィールドジャパン第1号スカラーとして選出される。
【会社農業経営概要】
- ■創業:
2013年
- ■所在地:
京都府木津川市加茂町岡崎山後11-1
- ■社名並びに業種:
株式会社あぐり翔之屋(露地野菜)・
京葱SAMURAI株式会社(農産物販売) - ■栽培品目:
九条ねぎ、ホワイトコーン、黒枝豆
- ■経営面積:
13ha
【ナフィールド応募の目的】
カリフォルニア州での研修時に、日本と農業先進国であるアメリカとの違いにカルチャーショックを受けたが、逆に日本農業のこれからの可能性を感じた。また、人口減少やマーケットの縮小など、何かと暗いニュースが多い日本国内だけを見ていることに強い危機感を感じ、自分自身をブレイクスルーするためにナフィールドへ応募した。世界各国の農業先進国や農業者のリアルを知り、肌で感じ、持続性のある次世代の農業スタイルを見つけたい。
【自身の研究テーマ】
テーマは「持続性のある次世代の農業スタイルとは何か」。これからの農業は環境、経済、人財の持続性にどれだけコミットできるかが重要になると考えている。環境では土壌の三要素を基礎にした多様性のある土づくり、経済では国外マーケット、IT化による付加価値の創出、人財では個々にやりがいを感じ、成長できる組織づくりをテーマにして、ナフィールドを通じ見つけ出したい。
【将来の夢】
Development(発展)・Contribute(貢献)・Innovative(革新的)をキーワードに、魅力的でカッコイイ、次世代の農業の実現し、日本農業の発展に貢献すること。
また、人生の目標は宇宙へ行くこと。
【次に続くスカラー候補達へのメッセージ】
ナフィールドの良いところは、旅を通じて世界中に仲間ができるところだと思います。また、人生を通じて彼らと繋がることで、いつでも世界の最新情報を入手できます。これは、これからより勢いを増すであろう国際化社会の中で非常に重要な要素になると考えています。
また、グローバルな視点で農業経営を行うことで、今後より魅力的な経営ができると確信しています。共にこれからの日本の農業を盛り上げていきましょう!
久保宏輔KUBO
KOSUKE
久保宏輔
KUBO KOSUKE
広島県出身。同志社大学卒業後、大手エンジニアリング会社に就職し、プラントなどの大規模構造物の建設に携わる。9年間の勤務を経て家業の砂谷株式会社に入社。実は動物アレルギー。小学生の頃の夢は“獣医になって牛を飼うこと”だったが、アレルギー発症後は夢を“世界を股にかけるビジネスマンになること”に変更。家業を継ぐ予定はなかったが、乳業界、そして家業の厳しい現実を知り、2016年に帰郷。現在は取締役副社長として経営全般を担っている。
【会社農業経営概要】
- ■創業:
1941年
- ■所在地:
広島県広島市佐伯区湯来町白砂1207-2
- ■社名並びに業種:
砂谷株式会社(乳製品製造業)・
株式会社久保アグリファーム(酪農業) - ■飼育頭数:
ホルスタイン全120頭(550t/年)
- ■敷地面積:
35ha
【ナフィールド応募の目的】
ある出来事をきっかけとして牛舎飼いから放牧主体の酪農への転換を目指す中、ナフィールドの存在を知りました。欧州を始め、世界の酪農の主流である放牧酪農(日本の放牧酪農は2%以下と言われている)を自分の目で見たいと思い、応募。旅を通じて世界の農業者が何を考え、今後の農業の在り方(気候変動、人口増加、エシカルなどの課題を踏まえて)をどう捉えているかを知った上で、自分の軸を作りたい。そして世界中に仲間を作り、プログラム終了後も交流を続けながら互いに切磋琢磨しながら成長していきたい。
【自身の研究テーマ】
テーマは“放牧酪農の価値を如何にして消費者と共有するか”。牛や環境、農業者にとって放牧が価値あるものであっても、消費者にその価値が伝わらなければ選ばれず、事業として成立しない。ナフィールドを通してその答えを見つけ、実践したい。
【将来の夢】
ただ美味しい乳製品づくりを目指すだけではなく、食べることの意味や、“農”の持つ役割を考え続け、牧場を通して実践し、可視化していきたい。具体的な目標として、10年以内に放牧酪農へ移行し、宿泊施設・レストランをつくり、酪農の本質的価値をより深く理解できる場を作りたい。
【次に続くスカラー候補へのメッセージ】
旅は実際に現地に滞在している期間だけでなく、事前の準備、旅の中で得たことの実践を通して多くのことを教えてくれるのだとナフィールドを通して実感しています。そして、ナフィールドのメンバーは本当に尊敬する素敵な方ばかりです。僕の英語能力は中学生レベルですが、勇気を出して応募して良かったと心から思っています。これから新たな仲間が増えることをとても楽しみにしています!!
岡崎晋也SHINYA
OKAZAKI
岡崎晋也
SHINYA OKAZAKI
愛媛県生まれ、北海道育ち。函館高専(専攻科)を卒業後、大手化学メーカーに就職し、システムエンジニアとして工場のシステム設計に携わる。5年間の勤務を経て、愛媛で父親が創業したゆうぼくへ入社。2013年、転職のタイミングでバックパッカーとして2ヶ月かけて地球を一周し、様々な農業者を訪問。2016年に代表就任し、現在は経営全般を担っている。
【会社農業経営概要】
- ■創業:
1990年
- ■所在地:
愛媛県西予市宇和町坂戸553-1
- ■社名並びに業種:
株式会社ゆうぼく(畜産農業・畜産食料品製造・卸・小売・飲食)
- ■栽培品目:
牛570頭、豚50頭
- ■経営面積:
50ha
【ナフィールド応募の目的】
2013年に世界の旅を経験し、世界の広さと自分の狭さを思い知りました。今現在自分自身が直面している課題に対しても、世界には色々な答えがあると思っています。様々な価値観に触れながら、自分自身を成長させ、結果として会社や地域にも貢献できるのではないかと思い応募いたしました。
【自身の研究テーマ】
テーマは“環境に優しい持続可能な農業の実現”です。地球温暖化によって、豪雨や洪水等、以前では考えられなかったようなペースで自然災害が起こっている今、世界中の取組みを調査・研究し、私たちが出来る事を実践していきたいと思っています。
【将来の夢】
以前から世界をフィールドとした仕事をしてみたいと思っていました。今回はその目標に向けた第一歩だと思っています。
【次に続くスカラー候補達へのメッセージ】
学生の時に留学に行く、というのはよくある話ですが、社会人になって海外で研修する機会なんてほとんどありません。グローバル化が進む世の中で国際的なネットワークは必ず武器になるはずです。これをチャンスだと思ったなら是非挑戦してみてください!
上野力也RIKIYA
UENO
上野力也
RIKIYA UENO
北海道、由仁町出身、31歳。父親が経営をする家族経営の農園で生まれ、常に作物に囲まれて育った。岩見沢東高校を卒業後、実家で1年勤務し農業を本格的に学ぶために2012年に英国のWrittle College Universityに入学しAgriculture crop production and Business managementの学位を取得。その後実家の農園に戻り夏は北海道で、冬のオフシーズンにはオーストラリア、ドイツにワーキングホリデーで渡航し、トマト、馬鈴薯、小麦、コメ、ぶどうの分野で勤務し、常に土地は違うが畑にいる。現在はワイン作りを将来的に本格的に始めるためにドイツのモーゼル地方で研修している。
【会社農業経営概要】
- ■創業:
- ■所在地:
北海道由仁町
- ■社名並びに業種:
上野農園
- ■栽培品目:
米、小麦、大豆、種大豆、甜菜、種馬鈴薯、キャベツ、ゴボウ、カボチャ、アスパラガス
- ■経営面積:
30ha
【ナフィールド応募の目的】
ナフィールドに応募させて頂いた理由は、2018年頃にGFP十勝ツアーやその他のイベントに招待していた時に熱意を持った日本の農業関係の方達や、様々な国の農業者と出会えた事をきっかけに自分もスカラーになってさらに世界を見ながらネットワークを広げたいと思ったからです。
またスカラー達が個人個人違う研究目的を持ってリサーチしているのを見て、自分も目的を持って新たな事を発見したかったからです。
【自身の研究テーマ】
『北海道ワインの可能性とこれからの持続的産地開発』
新世界のワイン産地として産業が成長してきている中で、世界のワイン産地と比較しながらこれからの日本の戦略について研究して行きたいです。個人視察では他国のワインビジネス、アグリビジネス、ワイン生産に対する政策を特に見て行きたいです。
【将来の夢】
ワイナリーを創業して、自分で葡萄作りからワイン作りまで一貫して行うのが最終的な目標です。また北海道をワイン産地としてさらに活性化するために、何かワイン関係で専門性を持って、その力になりたいです。いつか国際ソムリエ教本に北海道の項目が追加されるのも夢見てます!
【次に続くスカラー候補達へのメッセージ】
2022年の12月にスカラーとしての正式なオファーを頂いてから、3月・4月のCSCとGFPに参加させていただきました。20カ国近い国籍と様々バックグラウンドを持った農業関係者に出会うことが出来ましたし、農業の最新の情報がアップデートできた貴重な体験でした。まだナフィールドスカラーとしての期間は短いですが、すでに沢山の経験させていただき、自分の人生で一生忘れられない経験となると思います。是非この体験を皆様に味わって頂きたいです!!
吉川京太YOSHIKAWA
KYOTA
吉川京太
YOSHIKAWA KYOTA
奈良県出身。同志社大学体育会馬術部で4年間競技に打ち込み、卒業後は父の経営する株式会社吉川(養鶏業)に入社。1年間勤務した後、公益社団法人国際農業者交流協会(JAEC)の研修プログラムを利用しカリフォルニア州の多品目オーガニック農場で19ヶ月農業研修。帰国後、株式会社吉川に戻りアメリカ研修で学んだ平飼い養鶏を始める。2023年ベルリン国際農業フォーラム(Global Forum for Food and Agriculture)日本代表に選抜され、現地で世界の農業大臣、若手農業従事者たちと交流。現在は専務に昇進し、農場管理全般を担っている。
【会社農業経営概要】
- ■創業:
2019年(法人化)
- ■所在地:
奈良県五條市上之町477
- ■社名並びに業種:
株式会社吉川(畜産農業、鶏卵生産、鶏卵販売)
- ■栽培品目:
採卵鶏 20,000羽
- ■経営面積:
2ha
【ナフィールド応募の目的】
アメリカでの農業研修とベルリンでのカンファレンスを経て、日本と世界の農業の違いを目の当たりにし『もっと海外農業を学びたい!!』と思っていたところ、ナフィールドのプログラムを知りました。『たくさんの国の農業を見てまわりたい!でも仕事もあるから長期では無理。。。』と思い悩んでいた私にとって、経営者へベストな形で研修を組まれているナフィールドはとても魅力的なプログラムでした。
【自身の研究テーマ】
私の研究テーマは『養鶏業と野菜果樹農業の融合 鶏糞を活かした循環』です。ウクライナ、ロシア間の戦争が勃発して以来養鶏業では餌価格の高騰、野菜果樹農業では肥料農薬価格の高騰が起こっています。肥効率や即効性の高さから化学肥料と同じような使い方ができる鶏糞は異なった農業をつなぐことができます。様々な問題を抱えている現代農業ですが、手を取り合って生き残っていく方法を研究したいと思っています。
【将来の夢】
これからの農業は自社だけではなく、地域と協力して周りの農家さん達と一緒に循環を産んでいくことが必要になっていくと考えます。実際アメリカでは地域の有機農家が協力し合って市場の開拓や、農業の重要性を消費者へ説いていました。私も世界の農業を学び、日本の地域農業活性に取り組んでいきたいと思います。また日本の農業の良さを世界へ発信できるようにもなりたいと思います。
【次に続くスカラー候補達へのメッセージ】
世界の志の高い農業従事者たちと出会える、またとない機会だと思います。同時に世界農業に興味を持っている日本の農家の方たちとも出会えるので、世界のことも日本のこともWで学べるビッグチャンスです!!私もみなさんに研修を通してどういった魅力的な経験をしたか発信できるように頑張ります!ともに学びましょう!!
ナフィールドジャパン団体概要
農業技術革新および農業者の育成を通じて、持続可能な農業・社会を実現する
日本を中心とするアジア地域の次世代農業者で、志操堅実、前途有望な者に対し、
その個人および事業成長等に関する支援を行い、もって当該地域の農業および
関連産業の発展に寄与することを目的とする。
“Life changing experience journey”
“人生を変える経験の旅”
参加した奨学生だれもが、口にするほどの貴重な経験と仲間ができ、その農業や地域のリーダー役になっていく。それがナフィールド国際農業奨学金制度です。世界に1700人以上のスカラーたちを輩出し70年以上の歴史のあるフィールド国際農業奨学金制度。自身の農業地域や自社農場の課題解決の方法ってどこかにないかな? 持続可能な農業って世界の農業者はどうかんがえているのかな? そう思っているあなたに是非いってほしいプログラムです。奨学金プログラムは主に4つ別れ、CSC、GFP、個人研修、最終レポート&発表を2年間かけて行います。実際に農場を空けて研修期間も多少ありますが、農場は両親や兄弟、スタッフたちが主にみてくれていて、中には夫婦で年度交代で参加するスカラーたちも世界にはいます。
奨学金制度が70年も続いている理由は、スカラーたちが実際に世界農業を見て聞いて、仲間で議論しその後各地の農場で活躍していくから。小さな村や町から“なにか変えるヒントがほしい!”という若者たちが集まるのです。
ナフィールドジャパンもそんな地域農業に貢献したいと思う若手農業者たちを応援したいと2019年にCSCに参加して感銘を受けた4人が一般社団法人ナフィールドジャパンを立ち上げ、ナフィールドインターナショナルの加盟国として認定されました。私たちナフィールドジャパンは、この素晴らしい機会をより多くの価値のある日本の若い農業者たちに提供することにコミットしています。世界から集まるナフィールド奨学生たちは、学ぶ能力と情熱をもって参加し、農業での成功への意欲、未来ビジョンをもっていることで、選考委員会から選ばれました。日本からは2019年2020年にスカラーを輩出し現在プログラムに参加しております。
食の国際化や輸入農畜産物との競争と共存を考える長期的な能力は、一次産業者たちが肌で感じる実際の機会が必要です。新しい農業生産技術導入や効率化、食の多様性やマーケットニーズの変化、毎年の気候変動にも耐える環境つくりや農業経営の感覚が問われていきます。1700人のスカラー=1700ページの世界農業者大辞典に値すると考えます。課題解決のヒントや学びがあるはずです。農業に情熱と好奇心のある人に参加してほしいですし、是非一次産業者たちをサポートしたいというスポンサー企業も募集しております。
思った時が吉日。こんなワクワク、ドキドキする研修プログラムは他にないはず。世界を見聞きしてきたい! そんなあなたのプログラムがナフィールド国際農業奨学金制度です。
是非ご参加ください。
団体名
一般社団法人ナフィールドジャパン
(英名:Nuffield Japan Farming Scholarship Foundation)
所在地
〒089-3308 北海道中川郡本別町弥生町27-1
設立日
2019年7月26日
役員
-
代表理事
前田茂雄前田農産食品(株)(北海道本別町) 代表取締役
-
理事
浅井雄一郎(株)浅井農園(三重県津市)代表取締役CEO
藤田葵
奈良迫洋介(株)くしまアオイファーム(宮崎県串間市)代表取締役
ANDREW FOWLERNuffield International Chairman.
JODIE REDCLIFFENuffield International Interim CEO
-
監事
原田佑嗣原田公認会計士 税理士事務所 代表/
公認会計士・税理士 -
アドバイザー
澤浦彰治グリンリーフ(株)/(株) 野菜くらぶ 代表取締役
久松達央(株)久松農園 代表取締役
及川智正(株)農業総合研究所 代表取締役CEO
事業内容
奨学金の給付および資金管理
奨学生に対する事業推進のために必要な
指導及び助言
教育プログラムの企画・運営
ナフィールドジャパン沿革
- 2015年
前田茂雄がナフィールドの役員と出会う。
- 2016年
前田茂雄が日本人として初めてCSC2016(アイルランド)にゲスト参加。
- 2017年
前田茂雄と浅井雄一郎が出会い意気投合。
- 2018年
浅井雄一郎がCSC2018(オランダ)にゲスト参加。
- 2019年
藤田葵と奈良迫洋介がCSC2019(アメリカ)にゲスト参加。
一般社団法人ナフィールドジャパン設立。
- 2019年
日本代表スカラー第1期生として森上翔太を選出。
- 2020年
日本代表スカラー第2期生として久保宏輔を選出。
- 2021年
日本代表スカラー第3期生として岡崎晋也を選出。
- 2022年
日本代表スカラー第4期生として上野力也を選出。
- 2023年
日本代表スカラー第5期生として吉川京太を選出。
インベスター
Nuffield Japanでは、本奨学金制度にご賛同いただける
インベスター企業様を募集しております。
ご興味のある企業様はお気軽にお問い合わせください。